1月21日、福岡県久留米市にある久留米シティプラザにて、日本FP協会福岡支部の継続教育研修を受講してきました。
研修内容について
前半は『FP業に活かすコミュニケーションスキル~「気が合う人」をつくる心のしくみ~』、後半は『顧客ゼロから年間300件超へ。独立系FPが語る実務3本柱』というテーマで行われました。講師は年間300件超の子育て家庭の家計相談や年間100件超の講演会・企業研修、先日1月12日にも「情報ライブ ミヤネ屋」にもご出演され、その他テレビや雑誌などのメディアでもご活躍されていると大阪のFP(ファイナンシャル・プランナー)の前野彩さんです。
研修前半:FP業に活かすコミュニケーションスキル
まず研修の前半は、FP業務で必要となるコミュニケーションスキルのお話でした。
FP業務を行ううえで、専門性も当然必要ですが、特に相談業務などにおいて重要になってくるのは相手とのコミュニケーションです。
相手の人が話を聴く場合、こちらが話している言葉だけでなく、相手の話し方体の動きなどからの情報も含めて総合して判断しています。
話しをする際に声のトーン低かったり姿勢が悪かったりすると、こちらがどれだけ必死に伝えようとして話をしても、自分の思いとは裏腹に違った印象を持たれてしまいます。何も意識せずに普通に行えば、日頃の習慣がそのまま出てしまうので、普段から自分の行動には注意を払っておかないといけませんね。
また見たこと、音の情報、その他体に感じる感覚については、人によってどの感覚が優位となっているか違います。話しの中でよく使われる言葉や仕草、アンケート等の文章から相手の優位となっている感覚を見つけ出して、相手の優位となっている感覚に合わせて、話しの構成や伝え方や文章の内容、図やグラフなどを使った見せ方などに工夫するがあるということでした。
話しなどをしていてうまく噛み合わない人がいる場合、こうしたことを意識して対応を変えてみれば、今より人間関係がうまくいくかもしれませんね。特に専門家としてやっていくには、そうした分析や文章構成や話の表現方法にももっと細かく気を配らないといけません。
実際にこうしたことを常に意識しているのは難しいですが、時々時間をとって、関わりをもつ方たちの感覚特性をチェックしてみたり自分の言動を見直ししてみることで、日々の生活でも仕事上においてもいろんな方とより気の合う関係がつくれるようにしたいと思います。
後半:FP業務3つについて
後半は、独立系FPの業務の3本柱である、相談、執筆、講演・講師の3つの業務についてのお話でした。
まず必要なのは自分がどんなFPとしてどんな形・方針でやっていくのかをはっきりさせるということです。資格所有者はFP協会会員だけでも20万人近くいますので、ただ資格を持っていますというだけではなかなか自分を選んでもらうことはできません。方向性を決め、それに応じたスキル・専門性を身につけていく必要があります。
また、各業務について具体的な仕事の流れについてお話がありましたが、どの業務でも相談者、聞き手・読み手、依頼者などの相手がいる仕事になるので、前半で学んだコミュニケーションスキルも使いながら、相手のことを考えながら分かりやすく信頼される対応と、トラブルなくスムーズに実行できるしっかりとした業務システムを構築しないと選ばれるFPにはなれないんでしょうね。
なかなかご自身の具体的な業務についてのことや、顧客獲得のために実際にやってこられたことなどは企業秘密で話されない方も多いので、それを聴ける大変貴重な機会となりました。
終わりに
とても充実した内容でしたが、終わってみればあっという間の3時間研修でした。講師の前野さんにはお忙しい中、研修会だけでなく研修会後の会員交流会、その他、前日から私的な飲み会にもご参加いただき楽しく充実した2日間となりました。
研修会会場にて講師の前野さんとの記念撮影

講師の前野彩さんとの記念写真