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お別れ会・偲ぶ会の服装マナー平服の意味と迷ったときの判断基準

2024年12月2日

お別れ会や偲ぶ会の案内状に「平服でお越しください」と書かれていると、何を着ればよいのか迷うものです。

仕事用のスーツでよいのか、それとも喪服を選ぶべきなのか。案内状を何度読み返しても答えが見つからず、クローゼットの前で立ち止まってしまう人もいるでしょう。

「自分だけ浮いたらどうしよう」

そう心配になるのは、マナーを知らないからとは限りません。

お別れ会や偲ぶ会は、主催者や開催目的によって形式が大きく異なります。同じ名称でも、宗教儀礼を含む式典、企業主催の会、友人中心の会食、献花だけを受け付ける会など、内容はさまざまです。

一般参列者のお別れ会・偲ぶ会の服装を全国一律に定める一般法令は、2026年7月10日に確認した主要な法令・公的資料では確認できませんでした。

ただし、会場の利用規則、学校規則、企業の服務規程、団体の内部規則、個別イベントのドレスコードなどが適用される場合はあります。

そのため、実際の服装は案内状と主催者の指定を最優先に判断してください。

具体的な記載がなければ、会場、主催者、宗教儀礼の有無などを補助的な手掛かりにします。

それでも決められない場合は、事務局や担当者へ確認して構いません。

この記事では、細かなマナーを暗記するのではなく、自分が参加する会に合わせて服装を決める順序を解説します。

TABLE OF CONTENTS
目次
PART 01

お別れ会・偲ぶ会は葬儀と同じとは限らない

服装を選ぶ前に、お別れ会・偲ぶ会と葬儀の違いを押さえておきましょう。

両者を同じものと考えると、「弔事なのだから正式な喪服を着ればよい」と判断しやすくなります。

しかし、お別れ会や偲ぶ会では、葬儀と同じ服装が会の意向より重く見えることがあります。

葬儀・告別式は儀礼を中心に進む

一般的な葬儀や告別式は、故人を弔い、送り出すための儀式です。

仏式では読経や焼香、キリスト教式では祈りや献花などが行われます。

宗教や地域の慣習に沿って進むため、参列者の服装や振る舞いにも、ある程度共通した型があります。

葬儀・告別式では、喪服など弔事に適した服装を選ぶよう案内する葬祭事業者が多く見られます。

一方、通夜の服装については説明が分かれています。

急な知らせを受けて参列する場として、地味な平服でもよいとする伝統的な説明があります。その一方で、喪服で参列する例もあると案内する事業者もあります。

全国的な着用割合を示す統計は、今回確認した範囲では見当たりませんでした。

とはいえ、この記事の中心は、お別れ会と偲ぶ会です。

通夜や告別式の服装をそのまま当てはめるのではなく、別の形式の会であることを理解しておけば十分でしょう。

お別れ会や偲ぶ会は形式が幅広い

お別れ会や偲ぶ会は、故人との思い出を振り返り、別れや感謝の気持ちを共有するために開かれます。

会社や団体がホテルで開催する公式な式典もあります。

一方、友人がレストランに集まり、写真や映像を見ながら思い出を語る会もあるでしょう。

宗教儀礼を含む会もあれば、式典を行わず、献花だけを受け付ける形式もあります。

音楽、映像、会食を中心とした無宗教の会も珍しくありません。

同じ「お別れ会」「偲ぶ会」という名称でも、会の内容や雰囲気は異なります。

この形式の幅広さが、服装を決めにくくしている理由です。

お別れ会では喪服が常に正解とは限らない

宗教儀礼を含む会や、格式を重視する式典では、黒を基調とした落ち着いた服装がなじむことがあります。

一方、お別れ会の平服について、喪服ではないダークスーツや落ち着いたワンピースを勧める運営事業者もあります。

企業主催の会では、実際に喪服やブラックスーツを選ぶ参列者もいると説明する事業者もあります。

この違いは、会の形式や主催者によって適した服装が変わることを示しています。

したがって、「お別れ会なら喪服は不可」「企業主催なら喪服が一般的」と一律には決められません。

全国的な着用実態を示す統計も、今回確認した範囲では見当たりませんでした。

まず案内状に沿った装いを検討し、判断できなければ事務局へ確認するのが確実です。

PART 02

お別れ会の服装は案内状を最優先する

服装を決めるとき、最初に読むべきものは案内状です。

案内状には、日時や会場だけでなく、主催者がどのような雰囲気の会にしたいのかも表れています。

一般的なマナーより、個別に示された服装指定を優先しましょう。

平服でお越しくださいと書かれている場合

「平服」と聞くと、普段着に近い服を思い浮かべる人もいるでしょう。

ところが、お別れの場へ普段着で参加することには抵抗があり、結局は喪服を選びたくなるかもしれません。

この戸惑いは、日常で使う平服と、招待状や弔事の案内で使う平服の感覚が異なるために生じます。

葬祭事業者や冠婚葬祭関連の一般的な案内では、「平服」はTシャツやジーンズのような日常着ではなく、略式の改まった服装として説明されることが多くあります。

男性であれば、濃紺やダークグレーのスーツが代表例です。

女性は、暗色のワンピース、スーツ、装飾の少ないセットアップなどを選びます。

正装より格式を抑えながらも、場への敬意が伝わる服装と考えると分かりやすいでしょう。

ただし、「平服」は法令や公的規格で統一された服装分類ではありません。

法事では、平服を略喪服と説明し、ブラックフォーマルを含める資料があります。

一方、お別れ会では、喪服ではないダークスーツや暗色のワンピースを指す資料もあります。

準喪服とダークスーツの両方を候補にする案内も見られます。

つまり、「平服」という一語だけで、喪服の可否を決めることはできません。

会の種類と、案内状に書かれた具体的な内容を確認してください。

一般献花のみの会や、故人の希望による自由な服装が示されている会では、通常より柔らかな装いが認められる場合もあります。

喪服はご遠慮くださいと書かれている場合

「喪服はご遠慮ください」とある場合は、一般に喪服として扱われるブラックフォーマルを避けます。

濃紺やダークグレーのスーツ、落ち着いたワンピースなどを選ぶとよいでしょう。

ただし、「喪服」という言葉がどこまでを指すのかは、主催者によって異なります。

正喪服だけなのか。

準喪服や礼服用のブラックスーツも含むのか。

黒いビジネススーツや黒いワンピースまで避けてほしいのか。

案内文だけでは読み取れないことがあります。

黒いビジネススーツなど、指定の範囲が分からない服装は、主催者や事務局へ確認してください。

故人の好きな色を指定されている場合

「故人の好きだった色を身に着けてください」などの案内があれば、その意向を優先します。

指定色は、ネクタイ、ハンカチ、スカーフなどへ控えめに取り入れられます。

全身を同じ色でまとめる必要はありません。

故人への思いを示す、小さな印として使う程度でよいでしょう。

服装以外の記載も確認する

案内状には、会費、香典辞退、受付時刻、献花、焼香などについて書かれている場合があります。

会費制や立食形式の記載は、会食や懇談を含む進行の手掛かりになります。

ただし、会費制だから服装が軽い、立食形式だからカジュアルでよい、とは限りません。

読経や焼香が予定されている場合も、宗教儀礼があるという理由だけで服装を確定するのではなく、個別の指定を優先してください。

案内状の記載 先に検討する服装 注意点
平服でお越しください 濃紺・ダークグレーのスーツ、暗色のワンピースやセットアップ 普段着の意味とは限らず、喪服の可否も文脈で変わる
喪服はご遠慮ください ブラックフォーマルを避け、濃紺やグレーを中心にする 黒いビジネススーツまで含むか不明なら確認する
故人の好きな色を身に着けて ネクタイ、ハンカチ、スカーフなどに控えめに取り入れる 全身を指定色でまとめる必要はない
具体的な指定なし カジュアルに寄せすぎず、少し改まった装い 会場・主催者・儀礼を組み合わせて判断する
PART 03

案内状だけでは分からないときの判断基準

案内状に具体的な服装指定がない場合は、会場、主催者、宗教儀礼の有無を補助的な手掛かりにします。

これらは、あくまで推測の材料です。

一つの条件だけで決めず、複数の情報を組み合わせましょう。

会場の格式を見る

ホテル、式場、大規模な宴会場で行われる場合は、改まった服装が会場になじみやすいでしょう。

男性ならダークスーツ、女性ならワンピースやセットアップなどが候補です。

もっとも、ホテル開催だから喪服、あるいはホテルだから喪服は不可、と決めることはできません。

企業主催の式典、友人中心の会食、献花のみの会など、実際の内容はさまざまだからです。

レストラン、自宅、小規模な会場では、少し柔らかな服装でも調和する場合があります。

それでも、お別れの場であることに変わりはありません。

清潔感と節度を保ち、普段着に見えすぎないよう整えます。

主催者と参列者を考える

会社や団体が主催する会には、仕事関係者、取引先、役職者などが参加する可能性があります。

その場合は、ビジネスフォーマルに近い服装が場に合わせやすいでしょう。

友人が中心となって開く小規模な会では、濃紺やグレーなどを使った、少し柔らかな服装も自然です。

ただし、通常の飲み会や同窓会とは異なります。

親しい人だけの会であっても、日常着に見えすぎないようにしてください。

宗教儀礼の有無を確認する

読経、焼香、祈りなどが予定されている会では、葬儀に近い落ち着いた装いがなじむ可能性があります。

黒や濃紺を中心に、光沢、装飾、肌の露出を抑えるとよいでしょう。

一方、音楽、映像、会食が中心だからといって、必ず柔らかな服装でよいとは限りません。

無宗教でも、会社や団体が主催する公式な式典なら、改まった装いが求められる場合があります。

反対に、宗教儀礼を含む会でも、主催者が平服を指定することはあります。

宗教儀礼の有無だけで決めず、案内状や主催者の意向も併せて判断しましょう。

明確な指定がなく判断できない場合

案内状に指定がなく、会の雰囲気も読み取れない場合は、カジュアルに寄せすぎず、少し改まった服装を選びます。

ただし、これは柔らかな服装を求める案内がない場合の考え方です。

「喪服はご遠慮ください」「明るい服装で」などの記載があれば、その案内に従ってください。

PART 04

お別れ会で男性・女性・子どもは何を着るか

男女を問わず、黒一色でそろえることより、落ち着いた色、控えめな光沢や装飾、清潔感を意識します。

靴やバッグなどの小物を含め、自分だけが強く目立たないかを確認しましょう。

男性の服装

服装指定がない場合、濃紺やチャコールグレーなどの無地スーツは、さまざまな形式に合わせやすい選択肢です。

黒の一般的なスーツが、会の雰囲気になじむ場合もあります。

ただし、礼服用のブラックフォーマルとは、色の深さや生地の印象が異なります。

「喪服はご遠慮ください」と指定されている場合に、黒いスーツでよいか判断できなければ、事務局へ確認してください。

シャツは、白無地が選ばれることの多い服装です。

ネクタイは、平服指定であれば、濃紺やダークグレーなどの控えめな色柄が候補になります。

葬儀に近い進行や格式を重視する会では、黒無地のネクタイを案内する事業者もあります。

一方、平服と喪服を区別するため、黒以外の暗色を勧める案内も見られます。

黒ネクタイについては、お別れ会運営事業者の案内でも推奨が分かれています。

平服指定だけから必須・禁止を一律に判断せず、案内状や主催者の意向を確認してください。

靴は、黒で装飾や光沢の強くない、シンプルなビジネスシューズが合わせやすいでしょう。

女性の服装

女性は、黒や濃紺のワンピース、スーツ、装飾の少ないセットアップなどが候補です。

スカート丈だけでなく、胸元や肩が開きすぎていないか、透け感が強くないかも確認します。

黒い服でも、強い光沢、大きなフリル、華やかなレースなどは目立つことがあります。

反対に、濃紺やチャコールグレーでも、無地で装飾が少なければ場に合わせやすいでしょう。

パンツスーツも、案内状や会の格式に反しなければ選択肢になります。

会社関係の会や立食形式では、動きやすさの面でも便利です。

靴は、黒をはじめとする濃色で、装飾や光沢の強くないパンプスなどが合わせやすいでしょう。

高すぎるヒール、強い光沢、大きな金具などは控えます。

動物素材は会の形式と見た目から判断する

動物素材については、宗教、地域、会の形式によって説明が異なります。

弔事マナーの民間解説では、殺生を連想させるとして、毛皮や爬虫類柄を避けるよう説明するものがあります。

一方、黒い革靴やベルトは、弔事でも一般的に用いられています。

そのため、動物由来の素材をすべて避けるという考え方では、実際の服装と一致しません。

無宗教のお別れ会では、素材自体を一律に問題としない案内もあります。

一律の基準はありませんが、迷う場合は、毛皮や爬虫類柄、強い光沢など、華美または殺生を強く連想させる外観を避けると無難です。

子どもの服装

葬祭事業者のマナー案内では、子どもの服装として学校制服を挙げる例があります。

制服を着用する場合は、会の服装指定に反しないかを確認してください。

学校によって制服の校外着用に関する規則がある場合は、その規則にも従います。

制服がない場合は、黒、紺、グレー、白などを中心とした、清潔で落ち着いた服装を選びましょう。

通常は、手持ちの制服や落ち着いた服装で対応でき、新たに礼服を用意する必要性は高くありません。

ただし、格式のある会や、主催者から指定がある場合は、その案内を優先してください。

派手な色柄、大きなキャラクターやロゴ、光る靴、大きな音の出る靴などは控えると整いやすくなります。

制服が汚れている、サイズが合わないなど、清潔感を保ちにくい場合は、落ち着いた私服を選ぶ方法もあります。

PART 05

お別れ会に適した服を持っていない場合

案内を受け取ってから日がなく、手持ちの服にも自信がないと、「急いで喪服を買わなければ」と焦るかもしれません。

しかし、お別れ会や偲ぶ会のために、必ず新しい喪服を購入する必要があるとは限りません。

まずは、手持ちの服を落ち着いた印象に整えられないか考えてみましょう。

手持ちの服を組み合わせる

男性なら、仕事用の濃紺やダークグレーのスーツに、白いシャツと控えめなネクタイを合わせます。

派手な柄がなく、サイズが合っていれば、平服指定の会にも合わせやすいでしょう。

女性なら、濃紺のワンピースに黒や濃色のジャケット、パンプスを合わせる方法があります。

黒いパンツと濃紺のジャケット、ダークグレーのセットアップでも整えられます。

すべてを黒にする必要はありません。

服、靴、小物を含め、全体の印象を落ち着かせることが大切です。

小物で印象を整える

服自体が理想どおりでなくても、ネクタイ、靴、バッグ、アクセサリーを控えめにすると印象が変わります。

男性は、白いシャツ、暗い色の無地ネクタイ、黒いシンプルな靴を合わせると、仕事用スーツでも改まって見えやすくなります。

女性は、華やかなスカーフやアクセサリーを外し、濃色のジャケットや靴を加えると整いやすいでしょう。

小物を控えめにするだけでも、服装全体の印象を落ち着かせられます。

借りる・レンタルする・購入する

手持ちの服では整えにくい場合は、家族や知人から借りる方法があります。

ただし、肩幅や袖丈が合わない服は不自然に見えるため、サイズを確認しましょう。

一度だけの参列であれば、フォーマルウェアのレンタルも選択肢です。

今後も仕事、法事、学校行事などで使う予定があるなら、濃紺やチャコールグレーのスーツ、黒や濃紺のシンプルなワンピースなどを購入してもよいでしょう。

PART 06

身だしなみは慣習と周囲への配慮で考える

アクセサリー、髪型、メイク、香りは、服装と同じく、会の形式と周囲への配慮を基準に考えます。

「弔事では必ずこうする」と暗記するより、案内状と会場の雰囲気に合わせて、目立ちすぎない状態へ整えましょう。

アクセサリーは必須ではない

弔事のアクセサリーとして真珠が挙げられることがありますが、着用は必須ではありません。

アクセサリーを着けない選択でも差し支えないでしょう。

着用する場合は、小ぶりで光沢や装飾が強くないものを選びます。

大きな宝石、長く揺れるイヤリング、重ね着けしたネックレスなどは、会場によって華やかに見えることがあります。

結婚指輪など、日常的に身に着けているものは、通常はそのままでも不自然ではありません。

ただし、主催者や宗教上の指定がある場合は、それに従ってください。

髪型とメイクは清潔感を優先する

髪型は、顔にかかりすぎず、食事や献花の際に邪魔にならないよう整えます。

長い髪は、低い位置でまとめるなど、落ち着いた印象にするとよいでしょう。

派手な髪飾り、大きなリボン、強い光沢のある装飾は控えめにします。

メイクは、血色を整える程度の自然な仕上がりが合わせやすいでしょう。

濃いラメ、強い光沢、鮮やかな色のリップなどは目立つ場合があります。

一方で、化粧をしないことが失礼になると一律に決められているわけではありません。

本人の体調や習慣も考慮し、清潔感を優先してください。

香りは控えめにする

香水や整髪料の強い香りは、近くの参列者へ負担になることがあります。

会食を伴う場合は、料理の香りを妨げる可能性もあります。

香水を使用するなら、ごく控えめにするか、使用しない選択が無難です。

柔軟剤や衣類用スプレーも、本人が感じるより強く香る場合があります。

会場へ向かう前に確認しておきましょう。

PART 07

当日は会場の案内に従えばよい

服装を整えた後は、香典、会費、数珠、受付での振る舞いなどが気になるかもしれません。

これらも、一般的な慣習より、案内状と当日の案内を優先します。

香典・会費・数珠は案内状を確認する

案内状に「香典は辞退します」と書かれている場合は、原則として持参しません。

会費制の場合は、指定された金額と支払方法を確認します。

受付で現金を渡すのか、事前振込なのか、封筒が必要なのかは、会によって異なります。

数珠は、仏式の葬儀や法要では持参することがあります。

しかし、お別れ会や偲ぶ会では、無宗教の会や献花だけの会もあるため、必須とは限りません。

読経や焼香が予定されている場合でも、宗派が分からなければ、手持ちの数珠を持参するか、事務局へ確認するとよいでしょう。

会場での振る舞い

受付では、案内に従って記帳や会費の支払いを行います。

会場内では、大きな声で話したり、長時間通路をふさいだりしないよう配慮します。

写真撮影については、会場や主催者の許可を確認してください。

故人の写真、祭壇、遺族、ほかの参列者を無断で撮影したり、SNSへ投稿したりすることは避けます。

携帯電話は、進行の妨げにならないよう、音が出ない設定にしておきましょう。

遺族への挨拶

遺族へ挨拶する際は、長く引き止めないことが大切です。

「このたびはお招きいただきありがとうございます」「心よりお悔やみ申し上げます」など、短い言葉で気持ちを伝えます。

故人との思い出を話す場合も、遺族の様子や会場の進行を見ながら簡潔にします。

死因や最期の様子など、遺族が答えにくいことを尋ねるのは控えましょう。

PART 08

会場で自分だけ服装が浮いていた場合

案内状を読み、できる限り準備しても、会場へ着いてから周囲との違いに気づくことがあります。

その場合も、すぐに失礼だと決めつける必要はありません。

会の進行を妨げず、可能な範囲で印象を整えましょう。

周囲よりカジュアルだった場合

ジャケットを持参しているなら着用します。

ネクタイを外していた場合は締める、シャツの襟元を整えるなど、小さな修正でも印象は変わります。

女性は、カーディガンやジャケットを羽織る、華やかなアクセサリーを外すなどの対応ができます。

受付や事務局へ、服装について確認しても構いません。

着替えが難しい場合は、落ち着いて参列し、振る舞いで敬意を示しましょう。

周囲より重い服装だった場合

自分だけ喪服で、周囲がダークスーツや柔らかな服装だったとしても、慌てて退席する必要はありません。

主催者から「喪服はご遠慮ください」と明確に案内されていた場合を除き、弔意を示す服装そのものが直ちに大きな問題になるとは限りません。

上着を脱ぐ、黒いネクタイを手持ちの暗色ネクタイへ替えるなど、会場と進行に支障がなければ調整できます。

ただし、式典中に目立つ動きをするより、そのまま静かに参列した方が自然な場合もあります。

バッグや小物が目立っていた場合

バッグやアクセサリーが華やかすぎると感じたら、アクセサリーを外す、バッグを足元やクロークへ預けるなどの対応ができます。

靴や服そのものは、その場で変更できないこともあります。

無理に隠そうとして不自然な行動をするより、姿勢や話し方を落ち着かせ、会の進行に従いましょう。

PART 09

迷ったら事務局や担当者へ確認する

服装について問い合わせることを、マナーを知らないと思われそうでためらう人もいるでしょう。

しかし、お別れ会や偲ぶ会は形式が幅広いため、案内状だけでは判断できないことがあります。

主催者や事務局へ確認することは、会の意向に沿うための合理的な方法です。

問い合わせる際は、「何を着ればよいですか」と広く尋ねるより、候補を示すと答えてもらいやすくなります。

たとえば、次のように確認できます。

  • 濃紺のビジネススーツで差し支えないでしょうか。
  • 案内状に平服とありますが、礼服用のブラックスーツは避けた方がよいでしょうか。
  • 女性は黒または濃紺のワンピースで問題ないでしょうか。
  • 子どもは学校制服で参列してもよいでしょうか。
  • 黒い靴やバッグに素材上の指定はありますか。

問い合わせ先が記載されていない場合は、案内状の差出人、会場、葬祭事業者、勤務先の担当部署などを確認します。

会場へ直接尋ねる場合、会場側が主催者の服装方針を把握していないこともあります。

その場合は、主催者や運営事務局へ確認してください。

PART 10

まとめ 服装の分類より案内状と主催者の指定を優先する

お別れ会・偲ぶ会の服装は、名称だけでは決まりません。

同じお別れ会でも、宗教儀礼を含む式典、企業主催の会、友人中心の会食、献花のみの会など、形式が異なるからです。

服装を決めるときは、まず案内状の具体的な指定を確認します。

「平服で」「喪服はご遠慮ください」「故人の好きな色を」などの記載があれば、その意向を優先してください。

具体的な指定がなければ、会場、主催者、参列者、宗教儀礼、進行内容を補助的な手掛かりにします。

それでも判断できない場合は、事務局や担当者へ確認して構いません。

迷ったときに大切なのは、服装分類の名称を当てることではなく、主催者の意向と会の雰囲気に合わせることです。

落ち着いた色、控えめな装飾、清潔感を意識し、故人と遺族への敬意が伝わる装いを選びましょう。

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