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お別れ会・偲ぶ会の服装マナー平服の意味と迷ったときの判断基準

お別れ会・偲ぶ会の服装マナー平服の意味と迷ったときの判断基準
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目次

お別れ会や偲ぶ会の案内状に「平服でお越しください」と書かれていると、何を着ればよいのか迷うものです。

仕事用のスーツでよいのか、それとも喪服を選ぶべきなのか。案内状を何度読み返しても答えが見つからず、クローゼットの前で立ち止まってしまう人もいるでしょう。

「自分だけ浮いたらどうしよう」

そう心配になるのは、マナーを知らないからとは限りません。

お別れ会や偲ぶ会は、主催者や開催目的によって形式が大きく異なります。同じ名称でも、宗教儀礼を含む式典、企業主催の会、友人中心の会食、献花だけを受け付ける会など、内容はさまざまです。

一般参列者のお別れ会・偲ぶ会の服装を全国一律に定める一般法令は、2026年7月10日に確認した主要な法令・公的資料では確認できませんでした。

ただし、会場の利用規則、学校規則、企業の服務規程、団体の内部規則、個別イベントのドレスコードなどが適用される場合はあります。

そのため、実際の服装は案内状と主催者の指定を最優先に判断してください。

具体的な記載がなければ、会場、主催者、宗教儀礼の有無などを補助的な手掛かりにします。

それでも決められない場合は、事務局や担当者へ確認して構いません。

この記事では、細かなマナーを暗記するのではなく、自分が参加する会に合わせて服装を決める順序を解説します。

PART 01

お別れ会・偲ぶ会は葬儀と同じとは限らない

服装を選ぶ前に、お別れ会・偲ぶ会と葬儀の違いを押さえておきましょう。

両者を同じものと考えると、「弔事なのだから正式な喪服を着ればよい」と判断しやすくなります。

しかし、お別れ会や偲ぶ会では、葬儀と同じ服装が会の意向より重く見えることがあります。

葬儀・告別式は儀礼を中心に進む

一般的な葬儀や告別式は、故人を弔い、送り出すための儀式です。

仏式では読経や焼香、キリスト教式では祈りや献花などが行われます。

宗教や地域の慣習に沿って進むため、参列者の服装や振る舞いにも、ある程度共通した型があります。

葬儀・告別式では、喪服など弔事に適した服装を選ぶよう案内する葬祭事業者が多く見られます。

一方、通夜の服装については説明が分かれています。

急な知らせを受けて参列する場として、地味な平服でもよいとする伝統的な説明があります。その一方で、喪服で参列する例もあると案内する事業者もあります。

全国的な着用割合を示す統計は、今回確認した範囲では見当たりませんでした。

とはいえ、この記事の中心は、お別れ会と偲ぶ会です。

通夜や告別式の服装をそのまま当てはめるのではなく、別の形式の会であることを理解しておけば十分でしょう。

お別れ会や偲ぶ会は形式が幅広い

お別れ会や偲ぶ会は、故人との思い出を振り返り、別れや感謝の気持ちを共有するために開かれます。

会社や団体がホテルで開催する公式な式典もあります。

一方、友人がレストランに集まり、写真や映像を見ながら思い出を語る会もあるでしょう。

宗教儀礼を含む会もあれば、式典を行わず、献花だけを受け付ける形式もあります。

音楽、映像、会食を中心とした無宗教の会も珍しくありません。

同じ「お別れ会」「偲ぶ会」という名称でも、会の内容や雰囲気は異なります。

この形式の幅広さが、服装を決めにくくしている理由です。

お別れ会では喪服が常に正解とは限らない

宗教儀礼を含む会や、格式を重視する式典では、黒を基調とした落ち着いた服装がなじむことがあります。

一方、お別れ会の平服について、喪服ではないダークスーツや落ち着いたワンピースを勧める運営事業者もあります。

企業主催の会では、実際に喪服やブラックスーツを選ぶ参列者もいると説明する事業者もあります。

この違いは、会の形式や主催者によって適した服装が変わることを示しています。

したがって、「お別れ会なら喪服は不可」「企業主催なら喪服が一般的」と一律には決められません。

全国的な着用実態を示す統計も、今回確認した範囲では見当たりませんでした。

まず案内状に沿った装いを検討し、判断できなければ事務局へ確認するのが確実です。

PART 02

お別れ会の服装は案内状を最優先する

服装を決めるとき、最初に読むべきものは案内状です。

案内状には、日時や会場だけでなく、主催者がどのような雰囲気の会にしたいのかも表れています。

一般的なマナーより、個別に示された服装指定を優先しましょう。

平服でお越しくださいと書かれている場合

「平服」と聞くと、普段着に近い服を思い浮かべる人もいるでしょう。

ところが、お別れの場へ普段着で参加することには抵抗があり、結局は喪服を選びたくなるかもしれません。

この戸惑いは、日常で使う平服と、招待状や弔事の案内で使う平服の感覚が異なるために生じます。

葬祭事業者や冠婚葬祭関連の一般的な案内では、「平服」はTシャツやジーンズのような日常着ではなく、略式の改まった服装として説明されることが多くあります。

男性であれば、濃紺やダークグレーのスーツが代表例です。

女性は、暗色のワンピース、スーツ、装飾の少ないセットアップなどを選びます。

正装より格式を抑えながらも、場への敬意が伝わる服装と考えると分かりやすいでしょう。

ただし、「平服」は法令や公的規格で統一された服装分類ではありません。

法事では、平服を略喪服と説明し、ブラックフォーマルを含める資料があります。

一方、お別れ会では、喪服ではないダークスーツや暗色のワンピースを指す資料もあります。

準喪服とダークスーツの両方を候補にする案内も見られます。

つまり、「平服」という一語だけで、喪服の可否を決めることはできません。

会の種類と、案内状に書かれた具体的な内容を確認してください。

一般献花のみの会や、故人の希望による自由な服装が示されている会では、通常より柔らかな装いが認められる場合もあります。

喪服はご遠慮くださいと書かれている場合

「喪服はご遠慮ください」とある場合は、一般に喪服として扱われるブラックフォーマルを避けます。

濃紺やダークグレーのスーツ、落ち着いたワンピースなどを選ぶとよいでしょう。

ただし、「喪服」という言葉がどこまでを指すのかは、主催者によって異なります。

正喪服だけなのか。

準喪服や礼服用のブラックスーツも含むのか。

黒いビジネススーツや黒いワンピースまで避けてほしいのか。

案内文だけでは読み取れないことがあります。

黒いビジネススーツなど、指定の範囲が分からない服装は、主催者や事務局へ確認してください。

故人の好きな色を指定されている場合

「故人の好きだった色を身に着けてください」などの案内があれば、その意向を優先します。

指定色は、ネクタイ、ハンカチ、スカーフなどへ控えめに取り入れられます。

全身を同じ色でまとめる必要はありません。

故人への思いを示す、小さな印として使う程度でよいでしょう。

服装以外の記載も確認する

案内状には、会費、香典辞退、受付時刻、献花、焼香などについて書かれている場合があります。

会費制や立食形式の記載は、会食や懇談を含む進行の手掛かりになります。

ただし、会費制だから服装が軽い、立食形式だからカジュアルでよい、とは限りません。

読経や焼香が予定されている場合も、宗教儀礼があるという理由だけで服装を確定するのではなく、個別の指定を優先してください。

案内状の記載 先に検討する服装 注意点
平服でお越しください 濃紺・ダークグレーのスーツ、暗色のワンピースやセットアップ 普段着の意味とは限らず、喪服の可否も文脈で変わる
喪服はご遠慮ください ブラックフォーマルを避け、濃紺やグレーを中心にする 黒いビジネススーツまで含むか不明なら確認する
故人の好きな色を身に着けて ネクタイ、ハンカチ、スカーフなどに控えめに取り入れる 全身を指定色でまとめる必要はない
具体的な指定なし カジュアルに寄せすぎず、少し改まった装い 会場・主催者・儀礼を組み合わせて判断する
PART 03

案内状だけでは分からないときの判断基準

案内状に具体的な服装指定がない場合は、会場、主催者、宗教儀礼の有無を補助的な手掛かりにします。

これらは、あくまで推測の材料です。

一つの条件だけで決めず、複数の情報を組み合わせましょう。

会場の格式を見る

ホテル、式場、大規模な宴会場で行われる場合は、改まった服装が会場になじみやすいでしょう。

男性ならダークスーツ、女性ならワンピースやセットアップなどが候補です。

もっとも、ホテル開催だから喪服、あるいはホテルだから喪服は不可、と決めることはできません。

企業主催の式典、友人中心の会食、献花のみの会など、実際の内容はさまざまだからです。

レストラン、自宅、小規模な会場では、少し柔らかな服装でも調和する場合があります。

それでも、お別れの場であることに変わりはありません。

清潔感と節度を保ち、普段着に見えすぎないよう整えます。

主催者と参列者を考える

会社や団体が主催する会には、仕事関係者、取引先、役職者などが参加する可能性があります。

その場合は、ビジネスフォーマルに近い服装が場に合わせやすいでしょう。

友人が中心となって開く小規模な会では、濃紺やグレーなどを使った、少し柔らかな服装も自然です。

ただし、通常の飲み会や同窓会とは異なります。

親しい人だけの会であっても、日常着に見えすぎないようにしてください。

宗教儀礼の有無を確認する

読経、焼香、祈りなどが予定されている会では、葬儀に近い落ち着いた装いがなじむ可能性があります。

黒や濃紺を中心に、光沢、装飾、肌の露出を抑えるとよいでしょう。

一方、音楽、映像、会食が中心だからといって、必ず柔らかな服装でよいとは限りません。

無宗教でも、会社や団体が主催する公式な式典なら、改まった装いが求められる場合があります。

反対に、宗教儀礼を含む会でも、主催者が平服を指定することはあります。

宗教儀礼の有無だけで決めず、案内状や主催者の意向も併せて判断しましょう。

明確な指定がなく判断できない場合

案内状に指定がなく、会の雰囲気も読み取れない場合は、カジュアルに寄せすぎず、少し改まった服装を選びます。

ただし、これは柔らかな服装を求める案内がない場合の考え方です。

「喪服はご遠慮ください」「明るい服装で」などの記載があれば、その案内に従ってください。

PART 04

お別れ会で男性・女性・子どもは何を着るか

男女を問わず、黒一色でそろえることより、落ち着いた色、控えめな光沢や装飾、清潔感を意識します。

靴やバッグなどの小物を含め、自分だけが強く目立たないかを確認しましょう。

男性の服装

服装指定がない場合、濃紺やチャコールグレーなどの無地スーツは、さまざまな形式に合わせやすい選択肢です。

黒の一般的なスーツが、会の雰囲気になじむ場合もあります。

ただし、礼服用のブラックフォーマルとは、色の深さや生地の印象が異なります。

「喪服はご遠慮ください」と指定されている場合に、黒いスーツでよいか判断できなければ、事務局へ確認してください。

シャツは、白無地が選ばれることの多い服装です。

ネクタイは、平服指定であれば、濃紺やダークグレーなどの控えめな色柄が候補になります。

葬儀に近い進行や格式を重視する会では、黒無地のネクタイを案内する事業者もあります。

一方、平服と喪服を区別するため、黒以外の暗色を勧める案内も見られます。

黒ネクタイについては、お別れ会運営事業者の案内でも推奨が分かれています。

平服指定だけから必須・禁止を一律に判断せず、案内状や主催者の意向を確認してください。

靴は、黒で装飾や光沢の強くない、シンプルなビジネスシューズが合わせやすいでしょう。

女性の服装

女性は、黒や濃紺のワンピース、スーツ、装飾の少ないセットアップなどが候補です。

スカート丈だけでなく、胸元や肩が開きすぎていないか、透け感が強くないかも確認します。

黒い服でも、強い光沢、大きなフリル、華やかなレースなどは目立つことがあります。

反対に、濃紺やチャコールグレーでも、無地で装飾が少なければ場に合わせやすいでしょう。

パンツスーツも、案内状や会の格式に反しなければ選択肢になります。

会社関係の会や立食形式では、動きやすさの面でも便利です。

靴は、黒をはじめとする濃色で、装飾や光沢の強くないパンプスなどが合わせやすいでしょう。

高すぎるヒール、強い光沢、大きな金具などは控えます。

動物素材は会の形式と見た目から判断する

動物素材については、宗教、地域、会の形式によって説明が異なります。

弔事マナーの民間解説では、殺生を連想させるとして、毛皮や爬虫類柄を避けるよう説明するものがあります。

一方、黒い革靴やベルトは、弔事でも一般的に用いられています。

そのため、動物由来の素材をすべて避けるという考え方では、実際の服装と一致しません。

無宗教のお別れ会では、素材自体を一律に問題としない案内もあります。

一律の基準はありませんが、迷う場合は、毛皮や爬虫類柄、強い光沢など、華美または殺生を強く連想させる外観を避けると無難です。

子どもの服装

葬祭事業者のマナー案内では、子どもの服装として学校制服を挙げる例があります。

制服を着用する場合は、会の服装指定に反しないかを確認してください。

学校によって制服の校外着用に関する規則がある場合は、その規則にも従います。

制服がない場合は、黒、紺、グレー、白などを中心とした、清潔で落ち着いた服装を選びましょう。

通常は、手持ちの制服や落ち着いた服装で対応でき、新たに礼服を用意する必要性は高くありません。

ただし、格式のある会や、主催者から指定がある場合は、その案内を優先してください。

派手な色柄、大きなキャラクターやロゴ、光る靴、大きな音の出る靴などは控えると整いやすくなります。

制服が汚れている、サイズが合わないなど、清潔感を保ちにくい場合は、落ち着いた私服を選ぶ方法もあります。

PART 05

お別れ会に適した服を持っていない場合

案内を受け取ってから日がなく、手持ちの服にも自信がないと、「急いで喪服を買わなければ」と焦るかもしれません。

しかし、お別れ会や偲ぶ会のために、必ず新しい喪服を購入する必要があるとは限りません。

まずは、手持ちの服を落ち着いた印象に整えられないか考えてみましょう。

手持ちの服を組み合わせる

男性なら、仕事用の濃紺やダークグレーのスーツに、白いシャツと控えめなネクタイを合わせます。

派手な柄がなく、サイズが合っていれば、平服指定の会にも合わせやすいでしょう。

女性なら、濃紺のワンピースに黒や濃色のジャケット、パンプスを合わせる方法があります。

黒いパンツと濃紺のジャケット、ダークグレーのセットアップでも整えられます。

すべてを黒にする必要はありません。

服、靴、小物を含め、全体の印象を落ち着かせることが大切です。

小物で印象を整える

服自体が理想どおりでなくても、ネクタイ、靴、バッグ、アクセサリーを控えめにすると印象が変わります。

男性は、白いシャツ、暗い色の無地ネクタイ、黒いシンプルな靴を合わせると、仕事用スーツでも改まって見えやすくなります。

女性は、華やかなスカーフやアクセサリーを外し、濃色のジャケットや靴を加えると整いやすいでしょう。

小物を控えめにするだけでも、服装全体の印象を落ち着かせられます。

借りる・レンタルする・購入する

手持ちの服では整えにくい場合は、家族や知人から借りる方法があります。

ただし、肩幅や袖丈が合わない服は不自然に見えるため、サイズを確認しましょう。

一度だけの参列であれば、フォーマルウェアのレンタルも選択肢です。

今後も仕事、法事、学校行事などで使う予定があるなら、濃紺やチャコールグレーのスーツ、黒や濃紺のシンプルなワンピースなどを購入してもよいでしょう。

PART 06

身だしなみは慣習と周囲への配慮で考える

アクセサリー、髪型、メイク、香りについて、細かな決まりをすべて暗記する必要はありません。

ただし、目立たなければ何でもよいというわけでもないでしょう。

民間の弔事マナーを参考にしながら、周囲の負担にならない状態へ整えます。

アクセサリーは必須ではない

アクセサリーは、着けなくても問題ないとする案内があります。

一方、一連で短めの真珠や、小ぶりで揺れないイヤリング・ピアスなどを着用する例も見られます。

どちらか一方だけが絶対に正しいとは限りません。

地域、世代、会の形式によって受け止め方が異なる場合があります。

弔事マナーの解説では、二連や三連のネックレスを「不幸が重なる」と連想されるものとして避けるよう案内することがあります。

これは文化的な慣習です。

少なくとも一般的な法令上の禁止ではありませんが、地域や会の形式によって受け止め方が異なる可能性があります。

ロングネックレス、強く光る金属、大ぶりな宝石、揺れる装飾などは、華やかに見えやすいため控えるとよいでしょう。

結婚指輪は、着用して差し支えないとする葬祭関連の案内が見られます。

髪型とメイクは清潔感を優先する

髪型やメイクは、華やかさより清潔感を重視します。

髪は顔にかからず、何度も直さずに済む状態へ整えましょう。

長い髪は、低い位置でまとめると落ち着いた印象になります。

ただし、特定の髪型が全国共通の決まりとして定められているわけではありません。

メイクを完全に控える必要もないでしょう。

普段より色や光沢を抑え、強いラメ、鮮やかな口紅、華やかなネイルなどを控えます。

香りは控えめにする

一般参列者の香水を一律に禁止する一般法令は、今回確認した主要な法令・公的資料では確認できませんでした。

ただし、会場や主催者から案内がある場合は従ってください。

また、近くの参列者への配慮から、香りは控えめにするのが無難です。

整髪料、柔軟剤、制汗剤、ハンドクリームなどの香りが重ならないようにも注意します。

よい香りかどうかより、周囲にとって強すぎないかを基準にしてください。

PART 07

当日は会場の案内に従えばよい

お別れ会や偲ぶ会は、会ごとに進行が異なります。

会場に着いたら受付を済ませ、その後は係員や司会の案内に従いましょう。

黙祷、映像、追悼の言葉、献花、焼香などが行われる場合があります。

内容や順序は一定ではありません。

作法をすべて事前に覚えておく必要はないのです。

献花や焼香の方法が分からなければ、係員へ確認して構いません。

香典・会費・数珠は案内状を確認する

香典、会費、数珠、供花の扱いは、会によって異なります。

まずは案内状や公式案内を確認してください。

会費制のお別れ会では、一般に、指定された会費とは別の香典は不要と案内されています。

ただし、案内状に香典について別の指定がある場合は、その記載を優先してください。

「香典辞退」とあれば、持参しません。

「会費のみ」と明記されていれば、指定された会費を用意します。

会費制であっても、香典についての記載が曖昧な場合は、事務局へ確認すると確実です。

会費制ではなく、香典辞退の記載もない場合も、会の形式や主催者によって扱いが異なります。

自己判断だけで決めず、公式案内か事務局の回答を確認しましょう。

数珠についても、宗教儀礼があるかどうかで必要性が変わります。

記載がなければ、事務局、葬祭会社、会社の担当者などへ尋ねてください。

遺族本人への問い合わせは、ほかに確認先がない場合に必要最小限とする方が、負担をかけにくいでしょう。

会場での振る舞い

会食や懇談があっても、通常の食事会ではありません。

声量を抑え、周囲の進行を妨げないようにします。

故人の思い出を静かに語り合うことは、会の趣旨に合う場合があります。

一方、内輪の近況話だけで盛り上がることは避けましょう。

撮影やSNS投稿の可否は、会ごとに異なります。

主催者の許可や案内が確認できない場合は、撮影や投稿を控えてください。

顔などから本人を識別できる写真は、一般に個人情報に該当します。

ただし、個人情報保護法上の義務は、写真を扱う主体、利用目的、データベースとしての管理状況、公開・提供方法などによって異なります。

個人情報保護法上の義務とは別に、撮影場所、写真の内容、公開範囲、本人の了承の有無などによっては、肖像やプライバシーに関する人格的利益を侵害する可能性があります。

ほかの参列者が識別できる写真は、本人の了承を得てから公開するのが、トラブルを避けるために望ましいでしょう。

会場の撮影規則や主催者の方針も確認してください。

遺族への挨拶

挨拶は短くし、故人への感謝を一言添える程度で十分です。

「生前は大変お世話になりました」

「いつも温かく声を掛けてくださったことを忘れません」

立派な表現を探す必要はありません。

自分が本当に感じていることを、遺族を長く引き留めない範囲で伝えます。

PART 08

会場で自分だけ服装が浮いていた場合

受付を済ませて会場を見渡すと、周囲は濃紺やグレーなのに、自分だけ正式な喪服だった。

あるいは、自分だけ少しカジュアルに見える。

その瞬間、「このまま参加してよいのだろうか」と不安になるかもしれません。

それでも、会場からの指示がない限り、自己判断ですぐに退席する必要があるとは限りません。

外せる装飾を控えるなど、可能な範囲で印象を整えます。

判断に迷う場合は、受付や係員へ相談しましょう。

周囲よりカジュアルだった場合

ジャケットがあれば着用し、シャツや襟元を整えます。

華やかなスカーフやアクセサリーは外しましょう。

カジュアルなコートや大きな荷物は、可能であればクロークへ預けます。

服装について何度も説明したり、謝ったりする必要はありません。

静かに参加し、丁寧に振る舞う方が大切です。

周囲より重い服装だった場合

周囲より重い服装だったとしても、その場で慌てて帰る必要があるとは限りません。

主催者から喪服を避けるよう指定されていた場合は、外せる小物や装飾を控えめにし、できる範囲で印象を和らげます。

明確なドレスコードに大きく反していると感じた場合は、受付や係員へ相談してください。

自己判断で着替えたり、会場を離れたりするより、主催者側の案内に従う方が確実です。

バッグや小物が目立っていた場合

派手なスカーフやアクセサリーは外します。

バッグはクロークを利用するか、会場の案内に従い、通行や進行の妨げにならない場所に置きましょう。

靴のように、その場では変更できないものもあります。

変えられない部分まで気にし続ける必要はありません。

服装について繰り返し謝るより、会へ意識を戻す方が周囲への配慮になります。

PART 09

迷ったら事務局や担当者へ確認する

迷ったら事務局や担当者へ確認する

事務局へ確認した方がよいと分かっていても、連絡をためらう人はいるでしょう。

「服装のことで問い合わせるのは大げさではないか」

そう思うかもしれません。

しかし、お別れ会や偲ぶ会は形式が一定ではありません。

確認することは、主催者の意向に沿って参加しようとする行動です。

まずは案内状や公式案内を読み直しましょう。

記載がなければ、事務局、会社の担当者、葬祭会社などへ問い合わせます。

共通の知人や、同じ立場で参列する人に確認する方法もあるでしょう。

遺族本人への問い合わせは、ほかに確認先がない場合にとどめた方が負担をかけにくくなります。

服装については、次のように尋ねられます。

「案内状の服装について確認したく、ご連絡しました。濃紺のスーツで伺っても差し支えないでしょうか」

香典については、簡潔に確認しましょう。

「会費制とありますが、香典について記載がありませんでしたので、持参の要否を確認させてください」

具体的な状況を伝えると、相手も回答しやすくなります。

PART 10

まとめ 服装の分類より案内状と主催者の指定を優先する

まとめ 服装の分類より案内状と主催者の指定を優先する

一般参列者のお別れ会・偲ぶ会の服装を全国一律に定める一般法令は、2026年7月10日に確認した主要な法令・公的資料では確認できませんでした。

ただし、会場規則、学校規則、企業の服務規程、団体の内部規則などが個別に適用される可能性があります。

そのため、服装は案内状と主催者の指定を最優先に判断してください。

特段の説明がない平服指定なら、男性は濃紺やダークグレーのスーツ、女性は落ち着いたワンピースやスーツなど、日常的な普段着ではない控えめな服装を先に検討します。

もっとも、「平服」の意味は、お別れ会、法事、慶事などの文脈によって変わります。

略礼装と説明する資料もあれば、略喪服と説明する資料もあります。

分類名だけで喪服の可否を決めず、会の種類と案内状の具体的な記載を確認しましょう。

「喪服はご遠慮ください」とある場合は、一般に喪服として扱われるブラックフォーマルを避けます。

黒いビジネススーツまで含むか判断できなければ、事務局へ確認してください。

ネクタイ、アクセサリー、動物素材などの細かなマナーは、事業者、地域、宗教、会の形式によって説明が分かれます。

絶対的な禁止事項として扱わず、華美に見えないか、宗教儀礼を含むか、主催者の指定に合っているかを確認しましょう。

会費制のお別れ会では、一般に、指定された会費とは別の香典は不要と案内されています。

ただし、案内状に香典について別の指定があれば、その記載を優先してください。

服装を間違えたくないと思うのは、故人や遺族に失礼のないようにしたいからでしょう。

案内状を確認し、会の意向に沿った落ち着いた装いへ整えたら、最後は故人を偲ぶことへ意識を戻してください。

完璧な服装分類を覚えるより、主催者の指定を尊重し、判断できないことを確認して参加する方が実用的です。

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