福岡県久留米市にある筑後国一之宮「高良大社」へ初詣、その後に高良大社奥宮、高良山へも行って来ましたのでレポートしてみました。
西鉄久留米駅~高良山入口~高良大社前
西鉄久留米駅の御井町経由の信愛女学院行のバスに乗ります。
およそ15分乗って「御井町」で降ります。
そこから歩いて拝殿まで行きます。
歩き始めると重要文化財ともなっている鳥居があります。
1655年に久留米二代藩主有馬忠頼公が寄進したのもです。
しばらく歩くと御手洗池にかかる石橋と高良山入り口の鳥居があります。
しばらく登っていくと背くらべ石があります。
神功皇后が朝鮮半島へ出兵の際に、この石と背くらべをして吉凶を占ったという伝説がある石だそうです。
そのすぐ先には馬蹄石があります。
高良の神が神馬の蹄の跡を残されたという言い伝えがあるそうです。
またしばらく歩くと、今度は愛のパワースポットとなっている2つの木が枝でつながり、手を取り合う夫婦のように見える「夫婦榊」と二手に分かれた幹が途中で一つにつながる「愛のさざんか」、それと推定樹齢約400年の「まきの木」があります。
その先には伊勢天照御祖神社があります。
天照大神が祭られていて、桓武天皇の時代の784年に伊勢国山田原(宇治山田、現伊勢市)より現・御井小学校「伊勢の井」付近に遷座され、1767年に府中大火を機にいまの位置に遷座されたものだそうです。
また、すぐ近くに高良山あじさい園もあります。約4,000株のあじさいが植えられており、毎年6月には「宝の山 高良山あじさい祭り」が開かれています。
しばらく歩くと天然記念物の国指定孟宗金明竹林が見えてきます。
一節ごとに左右交互に緑の縦縞が現れる孟宗金明竹がある
昭和9年に突然発生したということです。
大きな鳥居をくぐり、階段を登ると拝殿です。
高良大社~高良大社奥宮(奥の院)
高良大社は367年または390年に建立されたといわれ、筑後国一宮・九州総社・鎮西11ヶ国の宗廟とたたえられ、八幡大神、高良玉垂命、住吉大神を祀ってあります。厄除け・延命長寿・交通安全はじめ生活全般を守る御神徳があるとされています。
現在、拝殿は平成の大修理中で仮拝殿でお詣りとなりました。1月5日ですがまだ参拝者は結構多かったですね。
おみくじも引きましたが中吉でした。今年もまずまずということでしょうか。
拝殿のすぐ近くにご神木の大楠と新籠石もあります。展望台からは久留米市が見下ろせます。
拝殿を正面に右のほうに歩いていくと、奥宮へ向かう遊歩道の入り口があります。そこから奥宮へは30分ほど歩きます。
途中、恋実る展望台があり、ここでも久留米市を見下ろせます。ここからは成田山の救世慈母大観音も見えます。
奥宮に到着。下の神殿拝殿とは違い、人がいなくてとても静かで落ち着いた雰囲気の中で礼拝しました。
ちなみに奥宮は678年建立で毘沙門天を祀ってあり、霊水の湧く聖地で諸願成就の神さまとして信仰され、その場に掲げられていた掲示物によると、年始めまたは月初めの寅の日に参詣する「初寅祭」が執り行われているとのことです。
高良山山頂~吉見嶽城跡
奥宮の横の道を通って高良山山頂へ向かいます。山頂に近づいてくると急な階段があり、もうすぐだとわかります。
標高312mの高良山山頂に到着。
お腹も空いてきたので持ってきたおにぎりを頂きました。気温は8度でしたが、登ってきたのでそれほど寒くはなかったです。
山頂には国が設置した三角点もあります。
また山頂には昔、毘沙門岳城(別所城)があったそうで、南北朝時代の1359年に北朝及び南朝の両軍合わせて約10万の大軍が戦った筑後川合戦のとき、南朝側の懐良親王の本城となったお城だったとのことです。
また、山頂付近には森林つつじ公園があり、夏目漱石の石碑と久留米市を見下ろせる展望台もあります。
下山途中で、吉見嶽城跡にも立ち寄りました。
1587年の九州征伐の折り、豊臣秀吉が陣を張ったお城で、現在は本丸があったところには琴平社が建っています。
また、吉見嶽は桜の名所でもあります。
高良山は別名「高牟礼山(たかむれやま)」「不濡山(ぬれせぬやま)」とも呼ばれ、古くから霊山として人々の信仰の対象とされている山で高良大社を始めたくさんの名所があります。
久留米の中心から近いので気楽に散策やハイキングができるのでまたやってきたいと思います。