高井浩章さんの著書の『おカネの教室』を読んでみました。
話としては、小学6年生の主人公と町の大富豪のお嬢様がちょっと変ったクラブの顧問の先生が出す珍問・難問に取り組みながら、お金や経済のことを学んでいきます。その中で、主人公が淡い恋心を抱いたり、相手のお嬢様が心の傷に向き合ったりしながら成長していく内容にもなっていて、 お金のことや経済のことについての本は苦手という人でも読みやすくなっています。
最初は、複利などのお金についての基本的なことから始まり、途中からは働くことの意味についての話に移っていきます。
後編では、障害者雇用についてや、生活保護不正受給や格差、オフショア(タックスヘイブン)の話といった社会問題にも発展していって、大人でもなかなか難しくいろいろと考えさせられる内容です。
学生の人がお金や経済について学び・関心を持つきっかけにもなりますし、大人がお金や経済の本質について考え直し、格差などの社会問題等についてより深く考えてみるきっかけにもなりますので、幅広い年代の方が読めます。
参加している生徒は2人だけの設定ですか、読んでいると自分もいっしょに学生時代に戻ってその場で学んでいるような感じになって読めて、お金や経済の本としてはとても新鮮な気持ちで読むことができました。
前編・後編併せて500円で読め、kindleunlimitedを利用している人は無料で読めて読者の財布にも優しい価格設定となっています。
kindleだとスマホ等でちょっとした空き時間でも読めるので、また読み返してみようと思います。