宝満山登山の記録 福岡県太宰府市

福岡県太宰府市にある宝満山登山に行ってきましたのでレポートします。

宝満山入口~三合目(休堂跡)

宝満山登山道入り口。鳥居をくぐっていよいよ登山スタートです。

自然の中の登山道を登っていきます。

林道内山線終点。車で来た人もここからは歩いて登ります。

だんだん上りがきつくなってきました。先はまだ長いので急がずマイペースで登ります。

三合目(休堂跡)。パイプから冷たい水が迸る徳弘の井という水場があります。ベンチもあるのでここで一休み。

五合目付近の殺生禁断の石碑~六合目百段ガンギ

また石段が続きます。一段一段が結構高いので足をあげるのも大変です。今日は平日なのでご年配の登山者が多かったです。

途中に置いてある救急箱。使わなくて済むようにしたいですね。

五合目付近の殺生禁断の石碑。宝満山は山全体が霊山であり、修験の場所でもあるため山そのものが神聖な御神体であるとし、鳥獣や虫を捕ったり殺したりする事を禁じたものとされています。

六合目あたりの百段ガンギ。ガンギとは階段の意味で呼ばれていて、文字通り100段ほどあります。

七合目閼伽井~中宮跡

七合目西院谷の閼伽井。近くにあった案内板には、「宝満山の神仏に奉献する清浄な水を閼伽香水と言います。 山中の潅頂(かんちょう)や祭典・儀式等には閼伽の井より、深夜丑の刻に浄泉を汲み使用されております。 般若心境を読経し閼伽香水を供えて心願をお祈りしたら、その霊験たちどころに顕れたと言う(神聖)霊泉であります。」と書かれていました。広い空地がありベンチも用意されていて百段ガンギの疲れをとることもできます。
奥にある建物跡がありますが、「松屋レディス」が紀元2600年を記念して建てた岩窟ホテル跡だそうです。

芭蕉の句の石碑。 世の人の見つけぬ花や軒の栗  元禄2年(1689年)に詠まれた奥の細道での句です。

中宮跡の宝満山碑。かつては四間半四方で屋根はクヌギで葺かれた講堂があり、講堂前の広場では、護摩の火が焚かれ加持祈祷が行なわれていました。
行者堂跡ともいいこの山の本地十一面観音をまつる大講堂を中心に、神楽堂、鐘楼、法華塔、九重塔、黒田光之寄進の鳥居、毘沙門などの小祠が立ち並び、 山伏の修法の中心であったそうです。

キャンプ場~宝満山山頂

分岐点。今回はキャンプ場を通るルートで行きます。

愛敬の岩。目を閉じてその愛敬の岩にたどり着けると恋が叶うと言われています。

キャンプ場近くの再開の木。神功皇后は朝鮮出兵の折、宝満山に登ってサイカチの木を植え、「凱旋ののち再会しよう」と言ったとの逸話が伝わっています。この木に向かって好きな人と再会できるように祈れば願いがかなうと伝えられている縁結びの木です。

キャンプ場到着。ここで食事をとっている方も多かったです。奥にはバイオトイレもあります。

最後の難関の山頂手前の岩場。ここを登れる自信がない方はこのルートは避けましょう。

829.6mの宝満山山頂にようやく到着。宝満山は山全体が平成25年に国指定史跡となっていて、日本百名山でもある鳥海山と富士山に次いで3番目となります。段の高い石段が多かったので大腰筋と腸骨筋が結構鍛えられました。

竈門神社上宮。お詣りします。

上宮後ろの岩場からの景色。天気もよく遠くまで見渡せ気持ちもスッキリしました。この山頂からの景色を見ながら食事をする人も多いです。

馬蹄石~益影の井~行者道~そば処宝満茶屋山公

山頂を後にして下山。少し降りた所にあった馬蹄石。すぐ横にあった案内板には、岩の窪みは、心蓮上人が宝満山に修行していたところ貴婦人が現れ、九頭の龍馬に駕して飛行した際のできたひづめの跡だと書かれていました。

益影の井。案内板ある所から狭い岩場があり、ロープを手に用心して下るとあります。人がこの水に影を写すと、老顔も(益々)若く少壮の如く写るのでこう名付けられ、応神天皇が粕屋郡宇美町で御誕生の折に、この水をわかして産湯にされたという伝承があるそうです。

中宮跡にある小道を見つけたので入ってみました。

進んでいくと半ば獣道のようなになってきます。何度かどこに道があるのかわからなくなることもありました。途中に案内の標識があり、行者道だと判明。どおりで険しい道のはずです。下りでしたが、かなり足首などに負担がかがりました。

ようやく表参道へ戻ることができました。もう少しで麓に到着です。

登山道入り口に到着。すぐ近くにあるそば処宝満茶屋山公で自然薯おろし蕎麦を注文。山を登ってきたということもあり、お腹もすいていたことも加わって非常においしく頂けました。また、竈門神社の近くには都久志の湯という温泉もあり、登山での疲れを癒やすこともできます。

古くから霊峰として崇められ、大宰府と密接に関わった歴史もあって古代から近世の遺構いる多く残っている宝満山。また機会があれば登りたいと思います。

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